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レットイットビーかゲットバックか

某動画配信サービスで公開されたザ・ビートルズの記録映画「ゲット・バック」。1969年のセッション風景やあの伝説のルーフトップライブも収録された8時間近くにもなるドキュメンタリー映画ですが、ビートルズファンなら誰もがご存知の映画「レット・イット・ビー」と全く同じセッションの映像ソースから生み出されているにもかかわらず、そこに描かれている彼らの姿は全く異なる表情や空気らしい(実はまだ鑑賞していません。。。)。

私が生まれて初めて買ったLPレコードが実はビートルズのレット・イット・ビーでした。バンドの最後のアルバム(実際は最後ではないのですが)からビートルズを知り始めていくのもなんなんですが、だからこそ思い出深いアルバムでもあります。そしてアルバムの映画版である映画「レット・イット・ビー」も中学生くらいの頃にTVで一度観たっきりなんですが、後味が悪い映画だったのを覚えてます。バンド末期のメンバー間の軋轢や仲違いも描かれとにかくドヨーンと重い空気満載。解散直線のバンドの姿、そういうふれこみを信じてみていたものだから、観た人はほぼみんなビートルズのダークな面を感じていたと思うんです。救いはルーフトップライブの素晴らしさくらいだったか。ところが新作映画「ゲット・バック」の予告映像を見る限り実際はそんな危機的なものでもなく、冗談を言い合ったり、一緒に曲作りやアレンジを作り込んでいったり実に楽しそうにセッションを行なっているではないですか。

同じ映像ソースでも編集や切り取り方の違いでこんな180度違う作品になってしまう。やはり監修、監督の狙い一つで大きく変わるものだなあということを再認識しました。私たちが行っている広告やマーケティングの世界もある意味意図的にソースを誇張して見せたり逆説的に演出したりすることもあります。レット・イット・ビーの場合もかなり商業的な狙いもあり歪められたところがあったようです。

まあとりあえず近々ゲットバック観て見ようと思っています。本来の彼らのライブな姿、一体どんなふうだったんだろう。なんかまたバンド活動したくなってきた。。。

写真は30年近く前の若かりし頃、ビートルズの聖地巡礼で訪れたEMIのアビー・ロード・スタジオ前にて。ゲット・バックの収録は残念ながらこのスタジオではないですが、ビートルズといえばアビー・ロードですよね。

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プラネッタ代表

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