愛知の企画デザイン会社プラネッタ オフィシャルブログ

70歳の真空管。今も現役

コロナ禍によりアジアでの製造・生産力が低下して部品供給が追いつかず、建設・機械・自動車などの産業に悪影響が出ています。中でも世界的な半導体不足が深刻な問題となっています。現代では電子機器に使われる半導体というとAIやPCのICチップが頭に浮かびますが、半世紀くらい遡ると半導体というとトランジスタというイメージですね。さらにさらに遡って半導体が生まれる前はいったいどうだったかというと、写真のような「真空管」が多く使われていました。テレビもラジオもコンピュータも、放送局も通信会社も、軍用技術もそのほとんどで真空管が使われており、まず欧米でその技術が開発され、のちのちに日本にも伝播したという経緯があります。

写真の真空管は、私の趣味のオーディオの真空管アンプで使用しているWestern Electric社というかつて存在したアメリカの電機メーカーの製品で、いわゆるヴィンテージ管と呼ばれるものです。1950年代の真空管だったかなあ。もちろんいまだに現役で、電源をオンにすると真空管の中に小さな電気の光が灯ります。すごいですよね。本来は電信技術に使われていたもののようで、真空管アンプのために作られたものではないのですが、アンプの電子回路に組み込むことでICとはちがうイイ音がします(気がします)。

そのウェスタンエレクトリックについてウィキペディアによりますと、<(英: Western Electric)は、アメリカ合衆国のかつて存在した電機機器開発・製造企業。1881年から1995年まで、AT&Tの製造部門として存在した。数々の技術的発明や、産業の管理手法の開発で知られる。AT&Tのグループ企業の調達エージェントとしても機能していた。現在はノキアが事業を後継している。(中略)ウェスタン・エレクトリックは、海外資本として日本で初の合弁事業を立ち上げた会社であった。1899年、日本電気(NEC)の設立当時、ウェスタン・エレクトリックは株式の54%を保有していた。日本でのウェスタン・エレクトリックの代表としてウォルター・T・カールトンが日本電気社内に席を構えた。1992年まで使用されていたNECの旧ロゴのデザインは、ウェスタン・エレクトリックのロゴが由来となっている。 >ということで、なんとNECの母体となった会社なのです。

昨年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一の生涯とその大きな足跡が描かれ、あらためて幕末から明治、大正、昭和にかけての日本の歴史、海外との関係、経済の黎明期を見直すことができました。また現代の巨大企業がどのように生まれたかなど今まで知らなかったことが数多くあってとても勉強になりました。Western Electric社もそんな時代に真空管をはじめとする新技術で日本とつながり、そこから現在の日本の産業の基盤が発展していった。。。そう考えるとこの小さな真空管がとても大きな存在に思えてきますよね。

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プラネッタ代表

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